デートで会話を続けたいとき、質問をたくさん用意したくなります。でも、趣味、仕事、休日と次々に聞いても、相手は面接のように感じるかもしれません。
聞き上手になるために、まず変えたいのは質問の数ではなく、答えの受け取り方です。相手が話したことに一度応じ、その話を少し広げ、自分の話も短く返す。それだけで、質問と回答の往復とは違う形になります。
以下の会話は解説用の作例です。正解の台詞を暗記するより、どこで話がつながっているかを見てください。
次の質問へ急ぐと、話題は増えても会話が浅くなる
相手:この前、近所のパン屋に行ったんだ。
自分:そうなんだ。休みは土日? 仕事は何時に終わる?
質問には答えられても、パン屋の話は途中で終わっています。相手が「そこで何がよかったか」を話したかったとしても、その余地がありません。
次のように、答えの中にある一つの話題へとどまってみます。
相手:この前、近所のパン屋に行ったんだ。
自分:いいね。何を買ったの?
相手:焼きたてのクロワッサン。
自分:焼きたてっていいね。僕もパン屋を見つけると入りたくなる。そこは朝から開いてる?
相手が出した話題に応じて、質問と自分の話をつなげています。質問の数をノルマにしないこと。相手が話を続けたそうなら、途中で自分の話を挟まず聞いても構いません。

共感は、何でも「分かる」と言うことではない
知らないことまで分かったふりをすると、話が続いたときに苦しくなります。相手が詳しい話題なら、素直に聞く方が自然です。
それは知らなかった。どんなところが面白いの?
相手の好みに合わせて全部を好きだと言う必要もありません。
僕はまだ見たことがないけど、その話を聞くと少し気になる。
知らないことを隠さず、興味がある部分を伝える。無理に同じ意見を作るより、自分と相手の違いを残した会話です。
自分の話をするときは、相手の話を奪わない
共通の経験があると、「僕も」と長く話したくなります。それ自体は悪くありませんが、すぐに自分の話だけになっていないかを見てください。
例えば、相手が旅行の話をしたとき、自分の訪問先を全部説明するより、「僕もその街に行ったことがある。食べ物で印象に残ったものはある?」と返す。自分の情報を少し出したあと、相手の続きへ戻れます。
年収、仕事の忙しさ、恋愛経験なども、話題にすること自体が問題なのではありません。相手が話す前に自分の実績の説明で埋めてしまわないことです。
短い返事が続いたら、質問を増やさない
相手が「うん」「別に」と短く返すと、盛り上げようと新しい質問を足したくなります。でも、話したくない話題なのか、疲れているのか、こちらとの距離を取りたいのかは、その場では分かりません。
「その話はここまでにしよう」と話題を変える。少し休む。店を出る時間を相談する。会話を続ける以外にも選べることがあります。
元恋人、収入、家族の事情など、私的な話ほど、答えをもらう権利があると思わないこと。「話しにくければ別の話にしよう」と伝えたら、本当に追わないようにします。
話題を用意するなら、三つあれば十分に使える
食べ物、最近楽しんだこと、今いる場所のこと。例えばこの三つなら、相手が答えやすい範囲から始められます。ただし、三つ全部を聞く課題にはしません。最初の話が広がったなら、それを続ければよいのです。
沈黙が少しあっても、すぐ失敗とは限りません。飲み物を飲む時間や、景色を見る時間があってもいい。相手を楽しませなければと焦るより、二人とも話せる会話を目指してください。
次に会うときは、質問を一つしたあと、次の質問を考える前に答えを聞く。それが、準備した台詞を増やすより先にできることです。
著者:Rista(リスタ)。会話は解説用の作例です。
画像:Sixteen Miles Out / Unsplash。素材写真です。

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