恋人とけんかしたあと、「早く仲直りしないと」と焦ることがあります。でも、言い返したくて仕方がない状態で話を続けても、同じ言葉を繰り返してしまうかもしれません。
まず落ち着いて話せるかを見て、難しければいったん中断する。そのあと、自分がしたことを謝り、必要な説明をして、次に変える行動を話す。この順番で考えてみてください。
以下は解説用の会話例です。決まった時間内に仲直りできる方法や、本人の夫婦のやり取りではありません。
離れるときは「終わり」ではなく、話を休むと伝える
今は言い返したくなっていて、ちゃんと聞けそうにない。いったん休んでから話したい。再開する時間を相談してもいい?
黙って立ち去ると、相手は話を放棄されたと感じるかもしれません。中断する理由と、話し直したい意思を短く伝えます。再開の時間は、相手も話せる場合に一緒に決めてください。
ただし、怖さや危険がある場合は、相手の了承を得るためにその場へとどまる必要はありません。安全な場所へ離れることや、周囲への相談を優先します。
謝罪の直後の「でも」で、責任を消さない
例えば、強い言い方をしてしまった場面です。
きつく言ってごめん。でも、そっちが何度も聞くから。
これでは、謝った直後に相手へ理由を返しています。次のように、自分がしたことを先に引き受けます。
さっき、強い言い方をしたことはごめん。聞かれた内容より、僕の言い方がよくなかった。
背景の説明が必要なら、そのあとに続けます。
疲れていて余裕がなかった。でも、それできつく言ってよいわけではない。次は話す余裕がないと先に伝えたい。
理由を説明することと、したことを正当化することは違います。謝罪だけで相手の不満が全部消えると期待せず、相手の話も聞く時間を残します。
「いつも」「絶対」より、今回の出来事を話す
| 相手を責める言い方 | 今回の出来事として話す例 |
|---|---|
| いつも約束を守らない | 今日の予定が直前に変わって、待っていた時間がつらかった |
| 全然大切にしてくれない | 話している途中でスマホを見られると、聞いてもらえていないように感じる |
| もう何も言わない | この話題は今うまく話せない。少し時間を置いてから話したい |
言い換えだけで解決するわけではありません。ただ、「相手がどんな人か」の評価より、「何が起きて何に困ったか」の方が、次にどうするかを話しやすくなります。
自分の気持ちを伝えるときも、「そう感じる自分がおかしい」と先に否定しなくてよい。同時に、相手の受け止め方が違うこともあり得ると残しておきます。
次の約束は、小さくても具体的にする
「もう怒らない」「二度とけんかしない」は、守れたかが曖昧で、現実には難しい約束です。次に同じ場面が来たら何をするかまで考えます。
予定変更でぶつかったなら、分かった時点で連絡する。会話中のスマホが問題なら、話している間は置く。言い方が強くなるなら、続ける前に休憩を提案する。これは、二人で合意できる場合の例です。
一方だけが変わる宿題にしないことも大切です。自分が謝る必要のあることは謝る。それとは別に、自分が困っていることも話せます。
仲直りできても、同じ問題が続くなら
その場が和んだことと、問題がなくなったことは同じではありません。同じ約束が繰り返し守られない、人格を否定される、怖くて希望を言えない。そんな状態なら、話し方の工夫だけで解決しようとしないでください。
二人だけで話す以外に、信頼できる人や適切な相談先を頼ることもできます。関係を続けることを前提に、どちらか一人が耐える必要はありません。
けんかのあとに目指すのは、最速でいつもどおりに戻ることより、次に同じことが起きたときの行動を一つ決めること。そのために、落ち着いて話せる時間をつくってください。
著者:Rista(リスタ)。会話は解説用の作例です。
画像:Sixteen Miles Out / Unsplash。素材写真です。

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