転職エージェントの支援が期待どおりでなくても、選考を諦める必要はありません。RGF経由でアクセンチュアの内定を得る一方、推薦書が提出されないトラブルも経験した筆者が、対策本10冊以上と想定問答で進めた自力対策と生成AIの使い方を解説します。
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「エージェントが面接対策をしてくれると思っていたのに、ほとんど連絡がない」
「求人は紹介されたが、応募後は何をすればいいのか分からない」
転職エージェントは便利ですが、担当者によって支援の量や相性には差があります。僕もITコンサルへ転職したとき、期待していた支援を受けられず、自分で選考対策を組み立てることになりました。
結論から言うと、エージェントは「求人との接点を作り、企業との連絡をつなぐ人」と考え、内定を取るための準備は自分が責任を持つのが安全です。今なら生成AIも使えます。ただし、AIの回答をそのまま信じたり、個人情報・機密情報を入力したりせず、考えを整理する補助役として使います。
僕が経験した「推薦書が提出されていなかった」トラブル
ITコンサルへ転職した際に利用したのは、RGF Professional Recruitment Japanでした。過去のメールを確認すると、2019年4月24日にRGFの担当者を介してアクセンチュアの内定を承諾し、同年7月1日の入社に向けてオファー書類の提出や退職交渉の連絡を進めていた記録が残っています。
担当者からは推薦書を書くための草案を自分で用意するよう依頼されました。時間をかけて草案を作ったものの、後になって、その推薦書が企業へ提出されていなかったことが分かりました。
求人の紹介、企業との連絡、内定後の書類や退職交渉のフォローはしてもらいました。一方、少なくとも僕が当時担当してもらった範囲では、応募書類や面接準備について十分な支援を受けられた感覚はありません。「ここに任せておけば大丈夫」と考えていたら、選考準備が間に合わなかった可能性があります。
そこで、ITコンサルの選考に関する対策本を10冊以上読み、聞かれそうな質問を洗い出し、回答を何度も練り直しました。結果として、エージェントの支援に頼り切らず、内定を勝ち取ることができました。
なお、これは過去の担当者との個別の体験です。2026年7月時点のRGFプロフェッショナルリクルートメントジャパン公式サイトでは、応募書類作成や面接対策などのサポートが案内されています。僕の体験だけで、現在のRGF全体やすべての担当者を評価する意図はありません。
ムービンでは「転職を急かされている」と感じて辞退
同じ2019年には、ムービン・ストラテジック・キャリアにも登録しました。過去のメールには、担当者との面談調整と、面談後に案件を紹介してもらった記録が残っています。
ただ、僕には「こちらの状況や希望をじっくり聞く」というより、「とにかく転職を成立させたい」という圧が強く感じられました。僕が求めていたのは、現職に残る選択肢も含めてキャリアを整理する相談だったため、期待していた支援との違いを感じ、利用を続けないことにしました。
これは2019年当時の担当者とのやり取りを、僕がどう受け止めたかという個人的な体験です。現在のムービン全体や、ほかの担当者の対応を評価するものではありません。転職への意思が固まっていて、積極的に求人を紹介してほしい人なら、同じ進め方を前向きに感じる可能性もあります。
初回面談では、求人を紹介してもらう前に「現職に残る選択肢も含めて相談できるか」「転職時期をどの程度急ぐ方針か」「希望に合わない案件を断っても問題ないか」を確認すると、支援方針とのミスマッチを減らせます。
エージェントに期待すること、自分で持つべき責任
転職エージェントの役割と、自分で担う役割を分けると、支援が少ない担当者でも選考を進めやすくなります。
| エージェントに確認すること | 自分で準備すること |
|---|---|
| 求人票だけでは分からない募集背景 | 転職理由と志望動機 |
| 企業が求める経験・人物像 | 実績を説明するエピソード |
| 選考の流れ、面接回数、期限 | 想定問答と逆質問 |
| 応募書類を提出した日時 | 企業・業界・職種の研究 |
| 面接後の企業フィードバック | 回答の改善と模擬面接 |
| 日程調整、条件確認 | 最終的な応募・入社判断 |
「どこまでやってくれるか」を最初に確認し、重要な応募手続きは送信日時と完了連絡を文章で残してもらうことが大切です。
1. 応募書類が提出されたか文章で確認する
僕の失敗から最初に伝えたいのは、応募を依頼しただけで安心しないことです。
推薦状、履歴書、職務経歴書などを提出してもらう場合は、次の3点をメールやメッセージで確認します。
- 何を提出するのか
- いつまでに提出するのか
- 提出が完了したか
締切前日になっても連絡がなければ、自分から確認します。口頭で依頼した内容も、面談後に「本日の認識は以下です」と文章で残しておくと、行き違いを減らせます。
2. 求人票の裏側にある情報だけを聞く
求人票、企業サイト、採用ページで分かる内容まで、担当者に説明してもらう必要はありません。エージェントには、公開情報だけでは分からない内容を聞きます。
- なぜこのポジションを採用するのか
- 入社後6カ月で期待される成果は何か
- どの経験が評価され、どこを懸念されそうか
- 面接ではどのような能力を確認されるか
- 過去に選考を通過した人の共通点はあるか
- 僕を企業へ推薦する理由は何か
担当者が企業側も担当している場合は、採用背景や現場の期待を詳しく把握していることがあります。分からない場合も、企業へ確認できるか依頼します。
3. 面接で使う実績を3つに絞る
面接対策は、質問ごとに別々の回答を暗記するより、核となる実績を3つ用意する方が応用できます。
各実績を次の順番で整理します。
- どんな状況・課題だったか
- 自分の役割は何だったか
- 何を考え、どう行動したか
- 周囲をどう動かしたか
- 数字や事実で何が変わったか
- 失敗や学びを次にどう生かしたか
経験を整理するときは、以前の記事「30代で年収を上げるための転職の設計図」も参考にしてください。
4. 想定問答は「結論・根拠・具体例」で作る
僕は対策本を10冊以上読みましたが、読んだ冊数だけで内定できたわけではありません。役に立ったのは、複数の本で繰り返し扱われる質問を集め、自分の言葉で回答を作り直したことです。
まずは、次の質問へ1〜2分で答えられる状態を作ります。
- なぜ転職するのか
- なぜこの会社・職種なのか
- 入社後に何を実現したいか
- 最も大きな成果は何か
- 失敗した経験と、そこからの学びは何か
- 意見が対立した相手をどう動かしたか
- 未経験の問題をどう解決したか
- 強みと弱みは何か
回答は「結論→根拠→具体例→入社後への接続」の順にします。長くなりすぎたら、最初の30秒で結論だけ伝え、面接官の追加質問に合わせて詳しく説明します。
5. ITコンサル特有の確認事項を準備する
ITコンサルの選考では、会社やポジションによって、論理的思考、プロジェクト経験、顧客折衝、IT知識、ケース面接などを確認されます。
少なくとも次の経験は説明できるようにします。
- 曖昧な問題を分解した経験
- 顧客や上司と認識が食い違った経験
- 遅延や品質問題を立て直した経験
- 利害の異なる関係者を調整した経験
- 未経験の業界・技術を短期間で学んだ経験
- 数字を使って意思決定した経験
ケース面接の有無や形式は企業ごとに違うため、求人票と公式採用情報を確認し、エージェントにも選考形式を聞いてください。
6. 声に出し、録音して修正する
文章として良い回答でも、声に出すと長すぎたり、結論が分かりづらかったりします。
スマートフォンで回答を録音し、次の観点で聞き直します。
- 最初の20〜30秒で結論が分かるか
- 「私たち」ではなく自分の行動を説明できているか
- 抽象語ばかりでなく、数字や具体例があるか
- 質問に対してまっすぐ答えているか
- 暗記した文章を読んでいるように聞こえないか
ハローワークの案内でも、応募先の情報収集と面接の受け答えの準備が重要とされています。家族や友人に協力してもらうか、ハローワークなどの模擬面接も利用できます。
7. 生成AIを「面接官役」と「編集者役」にする
僕が転職した当時は、現在のような生成AIはありませんでした。今なら、想定質問の作成、回答の構造化、追加質問の練習に使えます。
想定質問を作る
以下は応募先の求人要件と、匿名化した私の職歴です。ITコンサルの面接官として、確認したい質問を重要度順に15個作ってください。各質問で確認したい能力も示してください。
回答を厳しく添削する
以下の回答を、結論の明確さ、具体性、論理性、再現性の4項目で5点満点評価してください。私が書いていない事実は追加せず、不足情報は質問として返してください。
追加質問へ対応する
ITコンサルの面接官役になり、1問ずつ質問してください。私の回答が抽象的なら、数字、本人の役割、判断理由、結果を深掘りしてください。10問終了後に改善点をまとめてください。
生成AIは、もっともらしい誤情報を出すことがあります。企業の選考形式、募集条件、制度などは公式情報や担当者へ確認し、AIだけで判断しません。また、個人情報保護委員会は生成AIサービスへ個人情報を入力する際、利用規約やプライバシーポリシーなどを確認して適切に判断するよう注意喚起しています。
履歴書の氏名、住所、電話番号、取引先名、未公開プロジェクト、社内資料などは、そのまま入力しないでください。会社名や数字を仮名・概数に置き換えてから使います。
支援が合わないときの4つの対応
担当者との相性が悪い、返信が遅い、応募手続きが進まない場合は、感情的に責める前に次の順番で対応します。
- 依頼内容、期限、現在の状況を文章で確認する
- 必要な支援を具体的に依頼する
- 改善しなければ担当変更や問い合わせ窓口へ相談する
- 別のエージェントや企業への直接応募も検討する
複数のエージェントを使う場合は、同じ求人へ重複応募しないよう、応募企業と経路を一覧で管理します。
7日間の自力面接対策
| 日 | やること |
|---|---|
| 1日目 | 求人票、企業サイト、採用情報を集める |
| 2日目 | 転職理由、志望動機、入社後にしたいことを書く |
| 3日目 | 実績3つを状況・行動・結果に分解する |
| 4日目 | 想定質問15〜30個へ回答する |
| 5日目 | 生成AIや第三者から追加質問を受ける |
| 6日目 | 録音または模擬面接を行い、回答を短くする |
| 7日目 | 逆質問、持ち物、接続環境、当日の予定を確認する |
準備の次に確認する: 実際に使った担当者・支援方針の違いはRGFとムービンの実体験比較へ。応募前に自分の強みを整理する場合は30代の市場価値7項目チェックを使ってください。
まとめ:紹介は借りても、準備の主導権は渡さない
僕はRGFから求人紹介と企業連絡の支援を受け、アクセンチュアの内定を得ました。その一方で、推薦書の草案を自分で作ったのに提出されていないというトラブルも経験しました。それでも、対策本を10冊以上読み、想定問答を何度も練り直したことで、選考を乗り切ることができました。
エージェントから求人、企業情報、日程調整の力を借りることは有効です。しかし、担当者の支援量は自分では完全に管理できません。
自分で管理できるのは、応募状況の確認、実績の棚卸し、想定問答、模擬面接、企業研究です。今なら生成AIも使いながら準備できます。
エージェントへ丸投げせず、「紹介は借りる。準備と判断は自分で持つ」という姿勢が、想定外のトラブルがあっても選考を前へ進める土台になります。
参考資料
※本記事は筆者個人の転職経験と一般的な情報をまとめたものであり、特定サービスの現在の品質や内定を保証するものではありません。サービス内容や選考条件は、各社の公式情報で最新内容をご確認ください。

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