僕はITコンサルで約3年半働き、33歳でマネージャーへ昇進しました。そのときに年収1,000万円に到達しています。
何が評価されたのか。僕の受け止めを一言で表すなら、「この人に任せれば、問題を最後まで前に進める」という信頼です。どんなタスクも断らず、必ずその日のうちに上司へ成果を出す。そんな働き方を続けていました。
ただ、僕の話には、そのまま真似してほしくない部分もあります。極端な残業や休日の早朝の会議まで、昇進のための必要条件にしてはいけません。ここでは、当時したことと、今読者に勧めたい方法を分けて書きます。
約3年半での昇進と、そのあとに増えたオファー
ITコンサルへの転職では、エージェントの支援に不満を感じる場面もありました。対策本を10冊以上読み、想定問答を自分で練って、内定を得ています。入社するまでの話は、選考対策を自分で持つ方法にまとめました。
入社後、約3年半働いてマネージャーへ昇進。33歳で年収1,000万円に達しました。特に変化を感じたのは、昇進後に転職サイトから届くオファーです。マネージャー職や役員候補としてのオファーが、以前より圧倒的に多くなりました。
これは、実際に役員へ就任したという話ではありません。届く仕事の候補が変わった、という僕自身の経験です。役職、経験、採用市場など複数の事情があるため、昇進だけが理由だったとも言い切れません。
僕が徹底していたのは、仕事を止めず、当日に成果を返すこと
上司から何か頼まれたら、断らずに引き受ける。そして、その日のうちに成果を見せる。僕が話せる核は、この二つです。
「任せればどんな問題でもクリアしてくれる」と思ってもらえるところが、評価されたのではないかと考えています。ただし、上司の正式な評価理由をそのまま引用しているわけではありません。僕が当時の働き方を振り返った解釈です。
この経験から今取り出すなら、「何でも一人で抱える」より「仕事がどう進んでいるか、相手が判断できる状態を作る」という考え方です。引き受けたまま何日も見えなくなると、頼んだ側は進捗だけでなく、何を支援すればよいかも分かりません。
大きな仕事なら、当日に見せるものを小さくする
ここからは、当時の具体的な提出物を再現したものではなく、読者向けの提案です。大きな資料を今日中に完成できないなら、途中で何を確認してもらうかを決めます。
| 依頼された仕事 | 最初に見せられるものの例 |
|---|---|
| 提案書を作る | 読み手、決めたいこと、章立てを一枚にする |
| データを分析する | 対象データ、比較軸、未確認の条件を示す |
| 問題への対応を考える | 確認済みの事実と、次に必要な判断を分ける |
| 計画を立てる | 期限、担当、まだ決まっていない条件を並べる |
完成していないものを、完成品として出すわけではありません。「方向性を確認するための案です」と伝え、どこを見てほしいかを添えます。
例えば、次のように言えます。これは解説用の作例です。
まず構成案を共有します。今回決めたいのはA案とB案のどちらで進めるかです。費用は確認中なので、今日は比較する観点が合っているかを見ていただけますか。
早く出すこと自体を目的にせず、早い段階で間違いを見つけられるものを出す。忙しい日に全部完成させるより、次の判断を一つ進めるための共有です。
断らない姿勢と、無条件に全部引き受けることは違う
僕は当時、どんなタスクも断らないことを重視していました。しかし、今読者にそのまま勧めることはできません。期限が重なっているのに全部「できます」と答えれば、仕事の遅れや品質の問題を隠すことになります。
新しい依頼が来たときは、既存の仕事との関係を伝えてください。次も作例です。
対応したいです。ただ、Aを今日中に仕上げる予定なので、Bを先にするならAの期限か担当を調整する必要があります。どちらを優先しましょうか。
引き受ける意思を示しながら、実行できる条件を相談する。これは消極的な態度ではなく、約束を現実に合わせるための話です。質問の組み立ては、上司への相談メモでも具体例を載せています。
残業250時間や朝4時の会議は、成功法にしない
当時は残業250時間という働き方や、連休の朝4時から上司と会議をした経験もあります。弱音を吐かずに対応する姿勢が評価されたと感じたこともあります。
でも、「そこまで耐えられる人が昇進する」と読まないでください。自分の健康や生活を削る負荷を、キャリアの標準にしたくありません。
仕事が勤務時間に収まらないなら、締切、完成度、人員、やめられる作業を上司と見直す。心身への影響があるなら、会社の相談先や産業医などへ相談する。当日中に成果を出すという考え方も、休息を犠牲にして守る絶対のルールではありません。厚生労働省「こころの耳」は、働く人の相談やセルフケアの情報を案内しています。
昇進を目指すなら、次の役割の条件を聞く
僕の約3年半という期間は、一人の経験です。会社の評価制度、入社時の職位、担当案件によって違うため、同じ年数で昇進できるとは言えません。
自分の職場で確かめたいのは、「次の役職では何を任され、どんな成果を示せばよいか」です。評価面談まで待たず、今の実績で足りていることと、不足していることを聞く。担当した仕事は、役割と成果が分かる形で残しておきます。
まず次の依頼で、目的を一行確認し、途中で見せるものを決めてみてください。僕の経験から伝えたいのは、誰より長く働くことではなく、任された問題の現在地を見えるようにして、次へ進める姿勢です。
あわせて読みたい記事
著者:Rista(リスタ)。昇進・年収は本人の経験、評価理由は本人の解釈です。型と会話は読者向けの提案であり、昇進や収入増を保証しません。
アイキャッチはイメージ用の素材写真です。本人や実際の職場・出来事の写真ではありません。写真:Slidebean/Unsplash License(利用条件確認:2026年10月11日)。文字組み:OTOKO MIGAKI。

コメント