ITコンサルへの転職でエージェントを選ぶなら、知名度だけでなく「自分の経歴が支援対象に合うか」「選考対策をどこまで行うか」「転職を急かさず相談できるか」を確認することが重要です。
僕は2019年にRGF経由でアクセンチュアの内定を得ました。しかし、推薦書の草案を自分で作ったのに提出されていないというトラブルも経験しています。ムービンも利用しましたが、僕には転職成立を急ぐ圧が強く感じられ、利用を辞退しました。
その後、ITコンサルで3年半働き、33歳でマネージャーへ昇進して年収1,000万円に到達しました。現在の年収は2,200万円です。
この経験から言えるのは、エージェント名だけで転職の成否は決まらないということです。求人との接点は借りても、経歴の棚卸し、企業研究、想定問答、応募判断の主導権は自分で持つ必要があります。
※本記事には広告・プロモーションを含む場合があります。
最初に明記します: 僕が実際に利用したのはRGFとムービンです。本記事で比較するラフロジック、MyVision、AXIS Agentは筆者未利用で、2026年7月時点の各社公式情報とA8.netの公開中プログラム条件を基に整理しています。未利用サービスを体験済みのようには評価しません。
結論:経歴と相談したい内容で3社を使い分ける
| サービス | 検討しやすい人 | 公式情報から確認できる特徴 | 筆者の利用経験 |
|---|---|---|---|
| ラフロジック | SE・IT経験を生かしてコンサルへ移りたい人 | コンサル業界に特化し、戦略・総合・IT・FAS・シンクタンク領域を扱う | なし |
| MyVision | 20代後半〜30代で、未経験からコンサルを目指す人 | コンサル転職・ポストコンサル転職に特化 | なし |
| AXIS Agent | 転職を急がず、中長期のキャリアも相談したい人 | コンサル・ポストコンサル・DX/IT・CxOなどを扱い、中長期支援を掲げる | なし |
僕と同じように、ITやプロジェクト推進の経験からコンサルを目指すなら、まずラフロジックとMyVisionの支援対象を確認します。今すぐ転職するか決めておらず、現職継続やポストコンサルまで含めて考えたいなら、AXIS Agentも比較候補です。
ただし、これは会社名だけで決める順位ではありません。初回面談で担当者の支援範囲と進め方を確認し、合わなければ担当変更や別サービスを検討してください。
僕がエージェント選びで失敗した2つの経験
RGF:内定にはつながったが、準備は自分で補った
僕はRGFからアクセンチュアの求人紹介を受け、2019年4月に内定を承諾しました。求人との接点、企業との連絡、入社までの調整は役に立ちました。
一方で、推薦書を書くための草案を求められ、自分で作成したにもかかわらず、実際には提出されていないというトラブルがありました。選考対策も期待していたほど手厚くなく、対策本を10冊以上読み、想定問答を何度も作り直しました。
結果的に内定できたため、RGFを使ったこと自体は良かったと考えています。しかし「エージェントへ登録すれば、書類と面接をすべて準備してもらえる」という期待は持たない方が安全です。
ムービン:転職を急かされるように感じて辞退した
ムービンでは登録、担当者面談、案件紹介まで進みました。僕が相談したかったのは、現職に残る選択肢も含めたキャリアの整理でした。
しかし当時の僕には、相談よりも転職成立を急ぐ圧が強く感じられました。自分が求めていた進め方と違うと判断し、利用を続けませんでした。
これは2019年当時の担当者との個別体験です。現在のムービン全体や、すべての担当者を評価するものではありません。それでも、初回面談で「今すぐ転職しない選択肢も相談できるか」を確認する大切さを学びました。
エージェントを比較する5つの基準
1. 自分の経験が支援対象に合うか
ITコンサルといっても、戦略、業務、IT、DX、FAS、シンクタンクなど領域は異なります。求人件数だけでなく、自分の経験と希望領域に詳しい担当者がいるかを確認します。
僕の場合は、システム開発やプロジェクト推進の経験を、ITコンサルの課題解決力として説明できるかが重要でした。
2. 書類・通常面接・ケース面接をどこまで支援するか
「面接対策あり」と書かれていても、一般的な助言だけなのか、応募企業別の模擬面接まで行うのかで内容は変わります。
初回面談では、職務経歴書の添削回数、模擬面接の回数、ケース面接への対応、過去質問の有無を具体的に聞いてください。
3. 転職しない選択肢も相談できるか
年収が上がる求人を紹介されても、仕事内容、労働時間、家庭との両立、次のキャリアに合うとは限りません。
「現職継続も含めて相談したい」と伝えたときの反応は、担当者との相性を判断する材料になります。
4. 企業側の情報をどこまで持っているか
求人票だけでは、採用背景、プロジェクトの内容、配属先、評価基準、面接官が見ているポイントまでは分かりません。
企業側との接点があり、求人票の外にある情報を確認できる担当者は、応募判断と選考準備の両方で役立ちます。
5. 自分が納得できる速度で進められるか
応募を急ぐべき求人もありますが、準備不足のまま大量応募すると、志望度の高い企業で失敗する可能性があります。
応募先、応募順、準備期間を相談し、自分の意思を尊重してもらえるか確認してください。
ラフロジックが候補になる人
ラフロジック公式サイトは、コンサルファームに特化した転職支援を掲げています。会社概要では、戦略・総合・IT・FAS・シンクタンク領域を対象として案内しています。
次のような人は比較候補にしやすいでしょう。
- SEやITプロジェクトの経験をコンサル転職へつなげたい
- 戦略系だけでなく、総合・ITコンサルも検討したい
- 書類や面接対策を相談したい
- 年収アップと仕事内容の両方を整理したい
僕のようにIT経験を起点にコンサルへ移る人とは、サービスの対象が比較的合っています。ただし筆者は利用していないため、担当者の質や実際の支援内容は初回相談で確認してください。
MyVisionが候補になる人
MyVision公式の企業サイトでは、コンサル転職・ポストコンサル転職に特化した人材紹介サービスとして案内しています。
A8.netの広告プログラムでは、無料面談の成果対象が24〜39歳と設定されていました。サービス自体の利用条件とは限らないため、対象年齢や支援可否は公式窓口で確認してください。
次のような人は候補になります。
- 20代後半〜30代でコンサル転職を検討している
- 大手企業、IT、PM、企画などの経験を生かしたい
- 未経験からコンサル業界を目指したい
- 応募前に書類や面接の準備を進めたい
広告報酬が高いことだけを理由に、読者へ勧めるべきではありません。支援対象との一致、担当者との相性、実際の選考対策を確認して判断します。
AXIS Agentが候補になる人
AXIS Agent公式サイトは、コンサル転職、ポストコンサル、DX・IT、CxO・幹部候補などのキャリア支援を案内しています。
公式サイトでは、中長期のキャリア支援を掲げ、転職支援期間の平均を3年以上と説明しています。また、今は転職時期ではないと判断した場合に無理に転職を進めない方針も案内しています。
次のような人は比較候補です。
- 現役コンサルとして次の役割を考えたい
- IT・DX経験を生かしてコンサルへ移りたい
- 転職だけでなく、ポストコンサルや独立も含めて考えたい
- 今すぐ転職するか決めず、中長期で相談したい
僕がムービンで感じたような「転職を急かされること」が不安な人は、初回面談で中長期支援の方針が自分にも当てはまるか確認してください。
3社へ同時に登録する必要はない
最初は2社程度で十分です。僕なら、経歴との適合度が高い1社と、支援方針の違う1社を選びます。
例として、SE・IT経験から未経験でコンサルを目指すならラフロジックとMyVision、現役コンサルや中長期の相談を重視するならラフロジックとAXIS Agentという組み合わせです。
複数社を利用する場合は、次の表を自分で管理してください。
| 管理項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 担当者 | 会社名、氏名、連絡手段 |
| 希望条件 | 職種、年収、勤務地、働き方 |
| 紹介求人 | 企業名、求人名、紹介日 |
| 応募経路 | どのエージェントから応募するか |
| 選考状況 | 書類、面接、結果、次の期限 |
同じ求人へ複数経路から応募しないよう、応募前に必ず確認します。
初回面談で聞く10の質問
- 僕の経験から、どの種類のコンサル求人が現実的ですか
- その判断の根拠となる求人や過去事例はありますか
- 現職に残る選択肢も含めて相談できますか
- 職務経歴書は何回まで添削できますか
- 通常面接とケース面接はどこまで対策できますか
- 応募企業別の過去質問や選考傾向はありますか
- 企業側の採用背景や配属予定を確認できますか
- 応募を断った場合、次の紹介に影響しますか
- 連絡頻度と、急ぎのときの連絡方法は何ですか
- 担当者が合わない場合、変更できますか
回答が抽象的なら「具体例を一つ教えてください」と聞きます。サービス名より、実際に担当する人がどこまで説明できるかを見てください。
登録前に自分で準備すること
僕は対策本を10冊以上読み、想定問答を作り込んで内定を得ました。現在は生成AIも使えますが、エージェントやAIへ丸投げしないことが重要です。
- 過去5年の成果を数字で3つ書く
- なぜコンサルなのかを1分で説明する
- 志望領域を戦略・業務・ITなどへ分ける
- 希望年収と最低条件を決める
- 求人票を10件読み、共通する必須条件を探す
- 想定質問を作り、声に出して答える
具体的な準備は転職エージェントが何もしてくれない時の対処法にまとめています。現在地の整理には30代の市場価値を診断する7項目も使ってください。
よくある質問
ITコンサル未経験でもエージェントを利用できますか
未経験者を支援対象として案内するサービスはあります。ただし、年齢、職歴、IT経験、担当領域により紹介可能な求人は変わります。登録前に、自分の経歴が主な支援対象に合うか確認してください。
エージェントは1社だけで十分ですか
担当者との相性や保有求人を比較するため、最初は特徴の違う2社程度が現実的です。応募時は経路を一つに決め、重複応募を避けます。
面接対策はエージェントへ任せてよいですか
任せきりにしない方が安全です。企業別の情報や模擬面接は借りつつ、実績の棚卸し、志望動機、想定問答は自分で準備します。
転職するか決めていなくても相談できますか
情報収集や中長期の相談を案内しているサービスもあります。面談の最初に「現職継続も含めて考えたい」と伝え、その希望を尊重してもらえるか確認してください。
まとめ:紹介は借りても、判断と準備は自分で持つ
僕はRGF経由でアクセンチュアへ転職し、3年半後にマネージャーへ昇進しました。その一方で、推薦書が提出されていないトラブルや、ムービンで転職を急かされるように感じた経験もあります。
だからこそ、エージェントは「内定を取ってくれる人」ではなく、求人と情報への接点を増やすパートナーとして使うのが安全だと考えています。
ラフロジック、MyVision、AXIS Agentには、それぞれ支援対象と方針の違いがあります。会社名だけで決めず、初回面談で担当者を比較してください。
そして、紹介は借りても、応募するかどうか、何を話すか、どこへ入社するかの最終判断は自分で持ってください。
参考資料
※本記事は筆者の2019年当時の転職経験と、2026年7月時点の各社公式情報を基に作成しています。担当者、求人、支援内容は時期や個人の経歴により異なります。最新情報は各社公式サイトと面談でご確認ください。

コメント